ストレスケアブログ

つくば母親大会 にて実行委員長を務めました(23.10.15)

第40回となる、子育てに関わる親の集い

つくば市内の公立保育園の民間委託を考え直してほしいという運動を行う「つくばの保育の充実を考える会」のメンバーの皆さま方とのご縁があり、この度第40回となるつくば母親大会の実行委員長を務めさせていただきました。

200名近くの市民が集結

まほろばスタジオさんが配信している映画「夢見る小学校」の上映権を得て、集う皆さんと映画を鑑賞し、意見交換をするというプログラムが企画されました。
「夢見る小学校」の上映は、県内3回目、市内2回目となります。

当日は、開場当時は雨が降り注ぎ足元が悪い中とはなりましたが、200名近い方の参加がありました。
このうち3割強は、母親大会自体への参加が初めて、という方たちでした。
今まさに小さな子どもを子育て中の若い世代の参加が目立ったことも大きな成果でした。

冒頭にてご挨拶しました

折しもロシア―ウクライナ の戦争が始まって間もない時期の開催となったことを受けて、以下のような挨拶をさせていただきました。

本日は、第40回つくば市母親大会にご参集くださいまして、ありがとうございます。
まずは、本会開催にあたり様々な形でご理解・ご協力・ご支援を賜りました皆々様、たくさんのお知恵と惜しみないお骨折りで会の実現を支えてくださった実行委員各位に、心より御礼申し上げます。

私は心理師として、教育や福祉の領域を中心に、子どもたちの健やかな育ちを支える仕事をしています。思い出すに「母親大会」との出会いは20年近く前にさかのぼります。他県で働いていた時、療育支援で関わっていたお子様のお母様が、「母親大会」のお誘いを下さったのです。その時点で私の倍以上のキャリアがあった上司は、また違う県で働いていた若かりし頃に、「母親大会」に集う人達のエネルギーと団結力、発信力の凄さを思い知る事があったそうで、「心理師として働く上では(この団体のことを)知っておいた方がいい。無視できない存在なんだ!」と私に教えてくれたのでした。

このつくばの土地での第1回目の母親大会は、1981年に竹園高校にて「茨城県母親大会」として開催されたそうです。記念講演があり、午前中は20もの分科会に分かれての学習。そのうち10は教育がテーマで、そのほかに働く女性、霞ヶ浦の浄化、平和問題などがあったそうです。驚かされるのは、何と1,800人もの参加があったという事実です。茨城県母親大会としての最多参加者数を、初回でたたき出したんだそうです。すごいですね。

「自分の意見を言う、そしてほかの人の意見もよく聞く。一人ひとりが自分を表現することが民主主義の基本、母親大会とはそういうひろばです」

これは第1回目の母親大会の資料にあった一文です。…なんだか、今回上映する映画で取り上げられている小学校の方針のようですね?40年以上が経過したけれど、この一文が決して色褪せず感じられる現実。喜んでばかりもいられないように感じられます。

私たち母親は、40年前と比べて、子育てにあたってかなりの便利さを手にしたけれど、決して幸せにはなっていません。ここつくばも、誰にとっても子育てがしやすい街になったと大手を振るって言えるようにはなっていません。互いに繋がり合って、支え合って、語り合って、労い合うということは、むしろ昔よりもっとできなくなっているのではないでしょうか。

さあ、ここでもう一度、母親としての自分を互いに表現し合い、学び合い、繋がり合いましょう。
第50回大会へ向けて、「生命を生み出す母親」達よ、未来を担う子どもたちのため、覚醒しましょう!

-生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます-