ストレスケアブログ

心理士でも自宅で研修が受けられる時代へー専門家向け研修動画パックに動画提供しています(21.11.09)

コロナ禍が変えた、心理師の「仕事」と「学び」

このコロナ禍は、心理師にとっては、仕事の仕方だけでなく、学び方にも大きな影響を与えるものでした。

私はちょうど臨床心理士の資格認定システム(認定協会によって認定された「指定大学院」を修了し内部研修を受けることで受験資格が得られる仕組み)が確立した第一世代と言える世代です。
当時からコロナショックが起きる直前までは、「臨床心理士たるもの、対面での心理相談の経験が何と言っても物を言うものであり、対面が出来た上でようやく電話相談のノウハウを学ぶ資格があるのであり、さらに難しいのはメール相談だよ」というのをすり込まれてきました。全ての研修機会は直接に赴く形、どこかに集う形でのものでした。それが心理師という仕事を遂行していく上では大切であり、変わるはずがない事とすら、思っていたのです。

しかしながら、最早このコロナ禍にあっては、そんなこと言っていられません。メンタルケアサービスのニーズは老若男女においてどんどん高まっているのだから、「対面でサービスできる時まで待ちましょう」と言っている場合ではありません。

というわけで、筆無精のこの私でさえ、このように自社サイトを立ち上げ、小さいながらもその活動や存在を発信する必要性が生じるようになりました。そしてこの2年間で、これまで考えてもいなかったオンライン会議システムを用いた心理支援を行い、ZOOMを使いこなして仕事をするようにすらなりました。同時に、心理師としてのキャリアアップの手段として、「オンライン研修」が加わりました。

本当に画期的なことです。

心理師という仕事に対する考え方、キャリアアップの仕方も、コロナが劇的変容をもたらしたと感じています。
そして、この変化は、コロナ禍が収束したとしても、最早戻ることなく、溶け込んでいくことでしょう。

自宅にいながら最前線の臨床心理学トピックに触れられる ー「こころの発達研究所 葉」の研修動画パック

そんな中にあって、初めて関西を拠点とした開業心理師さんのオフィス「こころの発達研究所 葉」様の研修動画パックのお話は、大変大変新鮮かつ最前線のサービスとして、鮮烈な魅力が感じられるものでした。

所属している県公認心理師協会(前称:県臨床心理士会)の会員が登録しているメーリングリストに、研修動画作成に協力できる心理私募集の報が入ったのです。

お話しさせていただいた浜内代表は、電話口での印象だけではありますが、大変穏やかで包容力ある口調の中にも、ビジネスパーソンとしての素養を感じさせるものがありました。

浜内代表は、「育児休暇中の子育て世代の心理師さん達が家で最前線のトピックについて学べたら、少しでも不安が少ない状態で復帰することができるのではないかと思う。」とおっしゃいました。

いつでも再生・一時停止ができ、何回でも聴き直せる動画を、期間中充実したラインナップで楽しむことが出来る。これまでもあって良かったはずの、あったら活用したかったサービスではあるのですが、私たちは皆、頭が硬かったのでしょうか。コロナのお陰で、サービスを享受するスキルを得た人口も、事業に協力するだけのスキルを得た人口も、どちらも増えたと言うことですよね。私も、今この流れの中だからこそ、協力したいと手を挙げることができた事業です。

浜内代表に興味を持っていただき、晴れて協力させていただけることとなり、大変嬉しく、「自分で研修動画を撮ってそれを提出する」という作業をここで体験できることが、今後弊所が発信するサービスの可能性を広げてくれるものであると感じ、ワクワクしています。

下記の通り、担当回は全3回分となります。多くの方々のご感想をお待ち申し上げております。

7月回 『「からだ」からアプローチする「こころ」の仕事~導入の心構えから実践上の留意点まで~』

【企画趣旨】これからますますニーズが高まっていくこと必至の「からだ」アプローチについて、その導入の実際や、実施上の留意点、学び深めるにはどうすればよいか?等、臨床実践上の盛り込みながら解説します。心理師が扱うのは「こころ」であって「からだ」ではない?その考え方はもったいないですよ。「こころ」は「からだ」、「からだ」は「こころ」なのですから。これを視聴することが、貴方の心理師としての仕事の幅を広げるきっかけになるかもしれません。

12月回 『母子保健事業に協力する際の観察や助言のポイントと下準備~乳幼児健診を中心に~』

【企画趣旨】コロナ禍にあり、本国の母子保健における乳幼児法定健診の存在意義はますます高まっています。そもそも乳幼児健診とはどのように行われているのか??心理師には、どんな事が求められているのか?乳幼児健診事業に協力する初心者として、何を準備しておけば良いのか?ー子育て経験がある方も、ない方も、どこよりもリアルで確かな話をたっぷりさせていただきます。

1月回『地方・郊外での心理臨床~見知らぬ土地を知り、馴染み、根付く工夫~』

【企画趣旨】本企画は、「離島における心理支援の可能性」の代替企画として担当することになったものです。
生まれ育った土地の文化と全く異なる地方に一人ポツンと移住。免許ももってないし、初めての一人暮らし。初めの困難は、方言のヒアリングから・・・。ー演者の実体験を元に、心理師として見知らぬ土地で活動するために必要な「情報」「繋がり作り」そして、「根付くための工夫」について。複数の職場を掛け持ちする働き方も多いこの職種において、あまり馴染みのない土地で働く際には、必ず役立つ知恵の数々をお話しいたします。

まだまだ視聴可能期間ですので、是非お楽しみを

視聴期間は現在の所、2022年3月末日までです。いつからのお申し込みでも、年間の全ての研修動画を何回でも視聴する権利が得られます。多くの方々の役に立ちますことを、祈っております。